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大人はアストラル体のなかで子供に戻る夢を見ている
「ウルトラQ ダークファンタジー」という番組がかつてWOWOWで放送されていた。

地上波で放送されていたら、もっとちまたの話題にされていたと思うが、今日においても知名度はいまひとつのままだ。

このシリーズ内にはいろいろと私のお気に入りのエピソードが目白押しなのだが(無名時代の堺雅人が登場する「小町」はオススメ)、このブログはシュタイナー関連を扱っているので、その内容からシュタイナーの発言を連想したエピソードの話をしたいと思う。

ここで取り上げたいのは「夢みる石」というエピソードである。監督は「Jホラーの父」と呼ばれるあの鶴田法男だ。

小さな町の住人たちが子供に戻って、かつてやっていた遊びを森の中で楽しそうにやっている。その様子を母の様子を怪しんで後を追いかけてきた少年が目撃して驚嘆するという話である。外から町にやってきた片目に黒い眼帯をした怪しい男が売っている「スター・ドロップ」というキャンディーをなめると、町の大人たちが子供時代の姿に戻ってしまうのだった。スター・ドロップ、つまり「アストラルのしずく」である。

この話を見たとき、「アストラル体は時間を遡行する」というシュタイナーの発言を思い出した。

アストラル体は空間のみを吸収するのではなく、変わった方法で時間も吸収します。アストラル体は、遡行するものを有しているのです。アストラル体は遡行するのです。例を挙げて説明しましょう。

みなさまが五十歳になったとしてみましょう。みなさまのアストラル体のなかには、性的成熟以前の時期へとみなさまをさかのぼらせる力が絶えず活動しています。みなさまはアストラル体のなかで、五十歳の自分を体験するのではありません。

みなさまは、十一歳、十二歳、十三歳、十四歳の自分を体験するのです。アストラル体が遡行することによって、性的成熟以前の時期がみなさまのなかに輝き入るのです。それが、生の秘密です。

わたしたちは物質体、エーテル体とその振動に関してのみ年老いるのです。アストラル体はつねに、若いころの人生の時期へと遡行します。アストラル体においては、私たちは青少年なのです。わたしたちはみな、アストラル体においては青少年なのです。

アストラル体のなかで、わたしたちはつねに遡行的に生きています。いうまでもなく、この遡行的な生は性的成熟以後にはじまるものです。このことを真剣に洞察すると、学齢期の子どもに教えたことが全生涯にわたって維持されるのがわかります。

アストラル体がつねに遡行するので、子どものころに教わったことが全生涯にわたって生きるのです。みなさまが小学校で子どもに教えることは、その子の全生涯に作用するのです。その子が九十歳になっても、小学校で学んだことは作用を続けます。

ですから、人生に対する姿勢を教えることには大きな責任があるのです。「自分がなにをしているのかを知ること」が、責任ある教育者にとって大切なことです。このような人生の関連を知ることによって、自分がなにをしているのかをほんとうに知ることができるのです。(『シュタイナー教育の実践』P137)



「夢見る石」の後半部に、「大人の夢は子供になることだ」というセリフが出てくる。このセリフをシュタイナー的な文脈に「置き替え」て受け取り、「まさにそうなんだよ」という突っ込みを入れて、このエピソードを見終わったということがあったという話である。
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